ドメニコ・デ・ジョヴァンニ(1844〜1925)
Domenico De Giovanni

ドメニコ・デ・ジョヴァンニはイタリアのボローニアに生まれた作曲家。1883年、ボローニアの王室アカデミア・フィルハルモニア付属吹奏楽団の教授たちに作曲家、指揮者として十分の技量があることが認められた。1885年には近隣のフォンタネリーチェ市の新吹奏楽団の設立に尽力して1897年まで滞在。その後ボローニアに帰ってボローニア城付属音楽団に指揮者および教授として就任し、かたわら数多くの吹奏楽曲、声楽曲、弦楽曲の作品を書き、各地の作曲コンクールで賞を受けたと記録されている。マンドリン作品も40曲以上に及び、代表作は「ローマ・トリノ」「シンプロントンネルの貫通」「アンデスの花」などです。

夜の印象(1912)
Impressioni Notturne, Fantasia

「夜の印象」はボローニアのマンドリン誌イル・コンチェルト主催の第2回作曲コンクールにおいて金賞を受賞した曲。夜のしじまの静けさと不気味さを嬰へ短調4分の3拍子のAndante molto sostenutoで表わしながら始まり、曲中テンポもAllegro、Minuetto、Allegro Moderato、Allegro、Grande Sostenutoとめまぐるしく展開していき、最後はVivaceで華やかに終わる幻想曲である。

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