オットリーノ・レスピーギは1879年イタリア・ボローニャに生まれ同地の音楽院に学ぶ。 サンクトペテルブルグ王立歌劇場のヴィオラ奏者を務めた際にリムスキー=コルサコフの教えを受け、 その近代的で色彩に富む管弦楽法を身につけた。 交響詩「ローマの噴水」などローマ3部作で名高い。 ローマのサンタ・チェチーリア音楽院で作曲科教授を務め、 古い時代の音楽を研究しイタリア古典音楽復興にも貢献した。
この古代音楽研究の成果を受けて、16・17世紀のリュート曲を弦楽合奏に編曲し、
第1組曲を1917年、第2組曲を1924年、 第3組曲を1932年に初演した。中でも今回取り上げた
第3組曲が有名で演奏機会も多い。
イタリアーナ Italiana(作曲者不詳 16世紀頃) Andantino 変ホ長調 3/4拍子
シチリアーナ Siciliana(作曲者不詳 16世紀頃) Andantino ハ短調 3/4拍子