アミルカレ・ポンキエッリ(1834〜1886)
Amilcare Ponchielli

アミルカレ・ポンキエッリはヴェルディと同時代のイタリアのオペラ作曲家で、現在も演奏される代表作は1876年にミラノ・スカラ座で初演された4幕のオペラ「ラ・ジョコンダ」である。

時の踊り〜歌劇「ラ・ジョコンダ」より (1876)
Danza dell’ Ore from “La Gioconda”

「時の踊り」は、「ラ・ジョコンダ」の第3幕第2場、舞踏会の場面で演奏される。「ラ・ジョコンダ」の物語は、ヴィクトル・ユーゴーが書いた戯曲に基づき、アッリーゴ・ボーイトが脚本を書いた。物語自体は複雑に絡み合った人間模様の悲劇だが、舞踏会のシーンのバレエ用に書かれた「時の踊り」は、物語の内容とは全く関連性を持たない。この曲はディズニー映画「ファンタジア」で取り上げられた他、“Like I Do”のタイトルでナンシー・シナトラが歌いポップス化、それを日本では更にザ・ピーナッツが「レモンのキッス」という邦題でカバーして人気を博したことで、広く知られている。

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