ヨハン・クリスチャン・バッハ(1735.9.5-1782.1.1)
Johann Christian Bach

ヨハン・クリスチャン・バッハは、音楽の父、大バッハと称されるヨハン・ゼバスチャン・バッハの末子第11男としてライプツィヒに生まれた。 父親から音楽教育を受けるが、15歳で父が亡くなった後はベルリンにいる兄カール・フィリップ・エマニュエル・バッハのもとに預けられ音楽教育を受けた。 ベルリンで盛んであったオペラに刺激され、20歳でオペラの本場イタリアに移る。オペラの作曲、ミラノ大聖堂のオルガン奏者等で名声を高めるが、 27歳の時には更なる名声を求めてロンドンに渡った。王妃の音楽教師から王室の楽長になる等、イギリスでは著名な作曲家・演奏家として高く評価され、 1782年1月1日に亡くなるまでの20年間に、450曲を超える多くの作品を世に出し続けた。このことから「ロンドンのバッハ」と言われ、他のバッハ一族とは区別して扱われている。 ロンドンに移った2年後に、父に連れられてロンドンを訪問したまだ幼いモーツァルトに出会い、モーツァルトの音楽にも大きな影響を与えたことでも知られている。

シンフォニア ニ長調
Sinfonia in D Op.18 No.4

クリスチャン・バッハは交響曲も数多く作曲しているが、6曲からなる作品18は1772年から1777年頃までの間に書かれ、彼の作品の中でも最高傑作とされる。 第4番ニ長調は、流行の先端を行くロンドンで作曲され、ドイツ、イタリア、イギリスの伝統が融合し、華麗で優美な3楽章(1. Allegro con Spirito 2. Andante 3. Rondo Presto)から成っている。

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