ヘロニモ・ヒメネス (1854-1923)
Jeronimo Gimenez

ヘロニモ・ヒメネスはスペインの作曲家、指揮者。セヴィリアに生れ、父から音楽の手ほどきを受けた後、ヴァイオリンを習う。12才でセヴィリアのプリンシパル劇場の管弦楽団に入団、17才でオペラ座の指揮者となる。その後パリ国立音楽院に学び、1885年に帰国。同年マドリードのアポロ劇場の指揮者に就任、次いでサルスエラ劇場の監督となる。同劇場でビゼーの「カルメン」のスペイン初演を行なっている。
彼の音楽はスペインの民謡や民俗舞踊の影響を受けており、サルスエラと呼ばれるスペインのオペレッタ作品を中心に作曲。代表作には1896年初演「ルイス・アロンソの舞踏会」とその姉妹編「ルイス・アロンソの結婚式」、「テンプラニーカ」がある。

ルイス・アロンソの結婚式 (1897)
La Boda de Luis Alonso, Intermedio

「ルイス・アロンソの結婚式」間奏曲は、初めのうちアンダルシア(南スペイン)のフラメンコ調で、やがてアラゴン(東北スペイン)の名物ホタのリズムで華麗な調べに移っていく。「舞踏会」、「結婚式」共にアンダルシアの港町カディスを舞台に、踊りの名手ルイス・アロンソを巡って展開する軽妙な恋のドラマである。

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