エドヴァルド・ハーゲルップ・グリーグ(1843.6.15-1907.9.4)
Edvard Hagerup Grieg

スウェーデン統治下であったノルウェーのベルゲンで生まれたグリーグは、ピアニストであった母親の影響を受けて幼少期からピアノに親しみ、15歳でライプツィヒ音楽院に留学して作曲とピアノを学んで、作曲家としての基礎を成した。ピアノの小品、歌曲を始めとして多数の作曲をしているが、「ペール・ギュント」はピアノ協奏曲と並び良く知られた代表曲とされる。

劇付随音楽「ペール・ギュント」より(1875)
Incidental Music “Peer Gynt ” op.23

アラビアの踊り Arabian Dance
アニトラの踊り Anitra’s Dance
ソルヴェイグの歌 Solveig’s Song

「ペール・ギュント」はグリーグと同じノルウェーの劇作家ヘンリック・イプセンが1867年に発表した戯曲に、イプセン自身の依頼によって全5幕からなる舞台上演用に作曲した付随音楽。没落した地主の息子ペールが世界を放浪し、身勝手な行動で成功と失敗を繰り返したが、最後は健気に待ち続けた清純な恋人ソルヴェイグの腕の中で静かに息絶えるという物語であるが、今日では全曲演奏は稀で、後にグリーグ自ら歌を楽器に替えてまとめた第1・第2組曲が好んで演奏されている。 上記3曲はアラビアの族長の娘アニトラに財産を騙し取られる第4幕からのものであるが、組曲では「アラビアの踊り」と「ソルヴェイグの歌」が第2組曲、「アニトラの踊り」は第1組曲に含まれている。

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