クロード・ドビュッシー(1862〜1918)
Claude Achille Debussy

クロード・ドビュッシーは近代楽から現代楽の懸け橋となった印象派の創始者である。彼は1850年ごろから95年にかけて活躍した女流画家モリゾから始まった印象派絵画の影響を受け、独自の境地を開き、数多くのピアノや管弦楽の名曲を残している。

亜麻色の髪の乙女〈前奏曲集1の8〉(1910)
“La Fille aux cheveux de lin” from Prelude 1-8

本曲はスコットランド風の歌のパラフレーズだと言われ、“月の光”と共に、ロマン後期の香りを留めた美しい作品。(鈴木静一氏の解説より)

月の光〈ベルガマスク組曲第3曲〉(1890)
“Clair de lune” from Suite Bergamasque-3

ドビュッシーの代表的な名作。漸く印象派的な色彩の濃くなってきた1890年ごろの作品で、この“月の光”がある為、ベルガマスク組曲が有名になり、伝統の音楽を愛してきた人々をユニークな印象派の世界に導く動機を作ったと言われる。人工光線の氾濫する今日、我々は月光を忘れがちである。神秘的な月光が照らし出す万象を、これほど美しく描き出した曲が他にあるだろうか。(鈴木静一氏の解説より)

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