アッリーゴ・カペレッティ (1877-1946)
Arrigo Capelletti

アッリーゴ・カペレッティは1877年イタリア北部のコモに生まれ、1946年同地に没した作曲家。同地の音学院でピアノ、オルガン、対位法といった基礎を学び、ボローニャのフィラルモニカではピアノと作曲法を、ミラノのヴェルディ音楽院では吹奏楽、オルガン、合唱といった課程を次々と卒業した。経歴からも推測できるように多様なジャンルに作品があるが、特にオルガン作品を得意とし、コモのフェデーレ教会のオルガニストにもなり、各地のオルガン曲コンクールでも度々入賞したという。同地の伝統あるマンドリン合奏団である『チルコロ・マンドリニスティカ・フローラ』の指揮者として活躍した。マンドリンのための作品は11曲を数える。

詩的間奏曲 (1927)
Intermezzo Romantico

本曲は1927年作曲家50歳の作品。同年「イル・プレットロ」誌に掲載され、同誌が開催した合奏コンクールで上級クラスの課題曲とされた。オルガン音楽の厳格な対位法を離れたイタリア的な甘い旋律を楽曲の中核に据えた作曲となっている。

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