ルロイ・アンダーソン (1908-1975)
Leroy Anderson

ルロイ・アンダーソンは米国マサチューセッツ州ケンブリッジの生れ、両親はスウェーデンからの移民。ボストンのニューイングランド音楽院からハーヴァード大学に進み、ここでオーケストレーションを学んだ。音楽学士号を得て卒業後ジョルジュ・エネスコに師事して作曲を学び、オルガンも習得したセミ・クラシックの作曲家。彼の作曲と編曲を認めた指揮者アーサー・フィドラーに依頼されボストン・ポップス・オーケストラのために曲を書いたのが出世の始まり。彼はウィットとユーモアのセンスの光る音楽、美しい抒情と詩情のある音楽をたくさん書いて親しまれ、「アメリカの国民はルロイ・アンダーソンの音楽と共に生活している」と言われた。

シンコペーテド・クロック (1946)
The Syncopated Clock

規則正しく時を刻む時計に突然シンコペーションが入ってリズムが乱れる。なんともコミカルな楽しい音楽である。

トランペット吹きの子守唄 (1949)
A Trumpeter's Lullaby

この曲は、トランペットと管弦楽のための作品であるが、トランペットの優しく、美しい音色に心が癒されるようである。アンダーソンは「トランペット吹きの休日」も作曲し、どちらもトランペットの小品として広く愛されている。

ワルツィング・キャット (1950)
The Waltzing Cat

ショパンはジョルジュ・サンドの愛犬がたわむれるのを見て「小犬のワルツ」を作曲したそうだが、アンダーソンは、猫にワルツを踊らせた。なかなかエレガントでセクシーに気持ちよく踊っていたのに・・・・・・。

舞踏会の美女 (1951)
Belle of the Ball

この曲は、彼の最大のヒット作「ブルー・タンゴ」と同年に発表され、評判になった。ワルツを踊る人々の中に一際目を惹く美女、ドラマを思わせる傑作である。

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