レオポルト・アントン・コジェルフ  (1747.6.26-1818.5.7)
Leopold Anton Kozeluch

レオポルト・コジェルフはハイドンやモーツァルトと同じ時代に活躍したボヘミア出身のピアニスト・作曲家。プラハの大学で法律を学んだ後に、音楽への道を志す。1771年に発表したバレエ曲が成功を収めると、その後の7年間に24曲ものバレエやパントマイム曲を作曲、1778年にはウィーンに移り住み、作曲家、ピアノ奏者、音楽教師として第一線で活躍した。また1792年には、前年に亡くなったモーツァルトの後任として、宮廷作曲家に任命された。生涯に70曲を超えるピアノ曲、11曲の交響曲、3曲の協奏交響曲を含むあらゆる分野の楽曲を残し、モーツァルトのように赤貧に苦しむ事もなく1818年幸せな生涯を閉じている。

コントラバス・トランペット・ピアノ・マンドリンのための 協奏交響曲 変ホ長調   (1798頃) 
Sinfonia Concertante in E-flat major for contrabass,trumpet, piano & mandolin

この「協奏交響曲」はコントラバス、トランペット、ピアノ、マンドリン、という性能、音色、音量の違う異例の独奏楽器編成の曲で、1798年12月22、23日のウィーン音楽家協会のクリスマス・コンサートで初演された。協奏的ソナタ形式の第1楽章Allegroアレグロでは各独奏楽器が順に現れ、それぞれの特徴を発揮し、そのコントラストを表す。 第2楽章Andantino con Variazioniアンダンテと変奏はオーケストラの奏でる主題に各独奏楽器が変奏を付ける。 第3楽章Finale, Allegrettoアレグレットは前楽章から休みなくピアノのソロによって導かれる典型的な古典派協奏曲のフィナーレである。

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