ジョルジュ・ビゼー (1838-1875)
Georges Bizet

ファランドール (「アルルの女」作品23、第2組曲より) (1872)
Farandole (from"L'Arlesienne Op.23, Deuxiemesuite")

ジョルジュ・ビゼーはパリで声楽教師の息子として生れ、パリ国立音楽院に9歳で異例入学、オペラ・コミックの作曲家アレヴィに作曲を学び、オペラ・コミックの世界で活躍したが弱冠36歳で他界した。
「アルルの女」はドーデの戯曲のための付帯音楽。27曲の中から4曲を選んで第1組曲とし、管弦楽用に編曲した。後に生涯の盟友E.ギロー (1837-1892) が更に4曲を選んで編曲し、第2組曲とした。劇の第2幕でフルートとタンバリンに合わせて踊るファランドールは特に有名である。
ファランドールは、南フランスのプロヴァンス地方やそれに近いイタリア地方で行なわれる8分の6拍子の早いテンポの踊り。大勢の男女が手をつないだり、ハンカチやリボンを持ち合ったりして輪になって踊り、伴奏者は郷土楽器のガルーベという三孔の笛を片手で奏し、もう一方の手でプロヴァンス太鼓を鳴らしてリズムをとる。ビゼーはこの曲を4分の2拍子で書いているが本来は8分の6拍子の田舎踊りである。

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