シャルル・フランソワ・グノー(1818-1893)
Charles Francois Gounod

グノーは、設計士の父、ピアニストの母のもとフランスのパリで生まれた。母の手ほどきでピアノを習得し、パリ音楽院に入学、以降ローマ、ウィーン、ベルリン、ライプツィヒ等を巡り、1943年にパリに戻りオルガン奏者等を務めた。作曲家としては1859年のゲーテの原作に基づくオペラ「ファウスト」で大成功を収めた。バッハのピアノ作品「前奏曲」に旋律をのせた「アヴェ・マリア」は特に有名で、現在も演奏される機会が多い。

セレナーデ(1857)
Serenade

ヴィクトル・ユゴーの詩に曲を付けたもので、1857年に出版された。セレナーデとは、モーツァルトのドン・ジョバンニのセレナーデが代表するように、夕方の屋外で愛を囁く曲をいい、一般的には小夜曲と訳されることが多い。日本に於けるグノーのセレナーデは、昭和10年頃に「夜の調べ」の邦題で好まれて歌われていた。本来は歌曲であるが、その馴染みやすい旋律から、器楽曲として多くの編曲が出版されている。

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